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光が眩しい。 ユーフロジーヌは、瞼の上に降り注ぐそれを感じ取り、目を覚ました。 正確に言えば、突然の衝撃で目を覚ましたのだが、まぁこの際細かいことは良いだろう。 ユーフロジーヌは、まるで生まれて初めて日光浴をするような気分だった。 ゆっくり覚醒へともってゆく間、周りがざわついているのが聞こえてくる。ここは外なのだろうとユーフロジーヌは想像する。それも、地べたに倒れているのだと分かってきた。 本来なら、うやうやしく控えた従僕 ミニストリアーレ たちがいるはずである。しかし、それらはどうやら居ないように思われる。もっとも近しく仕えてくれていたアルマⅤが起こしたのでないあたり、それは容易に想像がついた。 「死んでるの……?」 すぐそばで少女であるらしい声がする。いきなり、なんと無礼なと言ってみたくなったが、突然くちびるを開いては体に障る。そもそも瞼もこうしてゆっくり開けなければ、あまり慌てて開いては 瞼 が 破 れ て しまう。 そうして、ユーフロジーヌはそろりそろりと瞼を開き、体の具合を確かめるようにして起き上がってみた。上半身をゆっくり、そうっとそうっと起こした……つもりだった。 「あだっ」 そう、“つもり”だったのだ。 体は思いのほか勢いよく起き上がり、何かに額をぶつけてしまった。凹んでなければいいのだけれど。 「いきなり起き上がるんじゃないわよ!」 額を押さえ、涙目になった少女がこちらに叫んでいた。 ユーフロジーヌは、安堵した。 あの少女が無事なのだから、自分の頭も問題ないだろう。 もし、自分が砕けているとすれば、彼女の頭などぐちゃぐちゃになってしまっているはずである。 ユーフロジーヌは、少々、力が強い。 「ここは?」 ユーフロジーヌが口を開いた。 芝生の上に寝転がっている事はすぐに認識できた。 どうやらお父さまの研究室ではないらしい。見れば分かる。 「ここはトリステイン魔法学院です。お嬢さん」 眼鏡をかけた男性が声をかけてきた。その姿を見止め、ユーフロジーヌは問いかけた。 「あなたが新しいお父さま?」 かの男性は驚きの表情を見せる。どうやら違うらしい。 よくよく見渡してみれば、若い少年少女たちがあたりを取り囲んでいる。さっき頭をぶつけた彼女も、そうした周囲の者達と同じ服装で、同じ年恰好であった。 そこで一歩おくれて“魔法学院”という言葉を反芻する。 決してユーフロジーヌの頭の回転が遅いわけではない。ただ、起きたばかりで頭が上手く働いていないのだ。 もしかしたら、ブドウ糖が足りないのかもしれない。起きてから食事をするまでは血糖値が上がらないものなのだ。だから頭の回転が悪くなるのも仕方ないに違いない。 一旦そう結論づけてから、自分の体に血液なんて残ってないなと独りごちてみた。 ああ、突っ込み役が欲しいわ。アルマⅤ。 「あなたは、わたしの使い魔として呼び出されたのよ。でも、あなた何処の人……?」 桃色がかったブロンド髪。その少女の特徴だ。あとは声がとても可愛らしい。とにかく、その子が言うには、私は小間使いにされるということらしい。まぁ、貧乏なお父さまもいらっしゃったから出来るだろう。ちょっと物を壊してしまうことも時々あるだろうけれど。 「ええ、分かったわ」 「……? ああ、うん」 会話が成り立たないのはアルマⅤがいないからだ。そうに違いない。 「平民ってわけでもなさそうだけど……貴族にしてはボロだし」 後半はぼそぼそと言ったのだが、ユーフロジーヌは耳がとても良い。ついでに、目も壊れやすいことを除けば良い部類であったし、体の質も元が良いから当然良い。ちょっと縫い目だらけだけれど。 ユーフロジーヌは、ボロを纏っていた。 着た当初は、とても良い素材を使ったすばらしいドレスだったのだが、時間というのは残酷である。 少しユーフロジーヌが眠りすぎたせいで、衣服がぼろぼろになってしまったのだ。たった百年程度のことだというのに、時間というのは本当に残酷である。もっとも、ユーフロジーヌはその具体的な時間経過を知りはしないが。 「まぁ、いいわ……。死体を呼んだかって大騒ぎしちゃって疲れたし……契約しちゃいましょ」 「我が名は、ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール。五つの力を司るペンタゴン。この者に祝福を与え、我が使い魔となせ」 この子はルイズというらしい。 そんなことを考えていたら、ユーフロジーヌは口づけをされてしまった。 「最近の子って大胆なのね」 ユーフロジーヌは暢気に感想を述べた。 すると、ルイズは険しい目つきでこちらを見た。 「うぐっ……あなた臭いわよ……」 そういって口を拭うルイズ。 ゾンビが臭いのは当たり前である。 継ぎはぎの縫い目だらけになったその体。その手術痕がそれまで美しいと羨望の的であったユーフロジーヌを化け物と呼ばしめるようになったのは、十四の時。それ以来、継ぎはぎこそすれど、ずっと変わらぬその蒼白の技術の結晶。 あるゾンビ少女は、思いもよらぬ災難に巻き込まれたらしい。
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モンスター/ゾンビ ミイラ・トロル/Mummified troll (White z; ) === Num 575 Lev 37 Rar 1 Spd +0 Hp 190 Ac 50 Exp 420 それは包帯に包まれた屈強なモンスターだ。強力な拳には注意しなければならない。 それは通常地下 37 階で出現し、普通の速さで動いている。 この混沌の勢力に属するアンデッドを倒すことは 1 レベルのキャラクタにとって 約5180.00 ポイントの経験となる。 それはドアを開け、ドアを打ち破ることができる。 それは赤外線では感知できない。 それはテレパシーでは感知できない。 それには破邪でダメージを与えられる。 それは冷気と毒と地獄の耐性を持っている。 それは進化しない。 それは恐怖を感じないし、混乱しないし、眠らされない。 それは侵入者を見過ごしがちであるが、 200 フィート先から侵入者に気付くことがある。 それは一つのアイテムや財宝を持っていることがある。 それは 2d6 のダメージで攻撃し、2d6 のダメージで攻撃する。 雑感 名前
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エリア3(ステージ25~39)の攻略ページです。 エリア解放条件:金の王冠15個 or ジェム5個 【ステージ25】 imageプラグインエラー ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (stage25.png) ムーブ回数 30回 クリア条件 少年16人を感染させる 檻に分断されているので、まずは檻の破壊を目指そう。 【ステージ26】 imageプラグインエラー ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (stage26.png) ムーブ回数 30回 クリア条件 女性3人、男性2人、子供4人を感染させる クリア条件の人間たちは周りを檻に囲まれている。檻の破壊を最優先にしよう。 またボムを使うと、檻と人間を一緒に攻撃できてとても有効だ。 【ステージ27】 imageプラグインエラー ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (stage27.png) ムーブ回数 35回 クリア条件 女性2人を感染させる 離れた場所にいる女性2人を感染させるのが目標。 この場所への攻撃はボムを使ってしか届かないので、ボムのコントロールが大事になる。 横長に発生するボムを使うと攻略しやすい。 【ステージ28】 imageプラグインエラー ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (stage28.png) ムーブ回数 30回 クリア条件 石板を27枚壊す バリケードや檻を破壊しながら、目標となる石版を壊していく。 手数を使いすぎて終了となることが多いので、ボムを使ってスピーディに進めよう。 クリア条件は石版の破壊なので、檻などに夢中になりすぎないように。 【ステージ29】 imageプラグインエラー ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (stage29.png) ムーブ回数 30回 クリア条件 ホネ2本を届ける バリケードや人間が邪魔をしているので素早く攻略しよう。 クリアの難易度は比較的低い。 【ステージ30】 imageプラグインエラー ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (stage30.png) ムーブ回数 30回 クリア条件 石板を32枚壊す ワープのようなものでつながり、盤が二分されている。 まずは蓋をしているバリケードを壊してから、石版のある方を中心に行動しよう。 石版は上下の隅が残りやすいので、チャンスがあれば先に破壊しておくこと。 【ステージ31】 imageプラグインエラー ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (stage31.png) ムーブ回数 15回 クリア条件 女性20人、男性20人を感染させる 人間が盤面の多数を占める状態でスタート。ここは明確な攻略ポイントがある。 人間は感染させると元となったゾンビに変身するので、人間を3人同時に感染させることで、さらに連鎖が発生するのだ。 この方法で人間の一角は一気に攻略できる。 【ステージ32】 imageプラグインエラー ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (stage32.png) ムーブ回数 35回 クリア条件 石版30枚を壊す 人間が多数を占めたステージ。ボムを使うと効率アップ! 石版の見逃しに注意しよう。 【ステージ33】 imageプラグインエラー ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (stage33.png) ムーブ回数 35回 クリア条件 石版23枚を壊す バリケードと檻が点在している。 中央のバリケードにムーブ回復があるので回収しつつ下を目指そう。 隅の石版が残りやすいので気を付ける。 【ステージ34】 imageプラグインエラー ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (stage34.png) ムーブ回数 30回 クリア条件 少年12人を感染させる まずは4つのバリケードを壊して道を作ろう。 後半は右側の盤面を中心に操作するが、たまに左にも目を向けるとボムが作れることがある。よく観察しよう。 【ステージ35】 imageプラグインエラー ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (stage35.png) ムーブ回数 35回 クリア条件 女性10人、男性10人、少年10人を感染させる 中央位置からは人間が続々と出てくるので、それを感染させていく。 ゾンビの割合が少ないため、たびたび再配置となり苦労するが、ムーブ数は比較的余裕があり一度進んでしまえば楽になる。 【ステージ36】 imageプラグインエラー ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (stage36.png) ムーブ回数 30回 クリア条件 女性警官2人、太った警官1人、男性警官1人を感染させる 右下に固まる警官たちがクリア目標。バリケードを素早く破壊してしまえばクリアはすぐ。 【ステージ37】 imageプラグインエラー ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (stage37.png) ムーブ回数 30回 クリア条件 石版を37枚壊す バリケードが下の方に固まっている。 ボムが作りやすいので一気に攻めよう。 【ステージ38】 imageプラグインエラー ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (stage38.png) ムーブ回数 30回 クリア条件 ホネを3本届ける ホネを運ぶためには一番下の檻を破壊しなければいけない。 ここもボムを作りやすいので有効に使おう。 【ステージ39】 imageプラグインエラー ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (stage39.png) ムーブ回数 30回 クリア条件 BOSSマーティンを倒す(HP1600) BOSSマーティン 敵の攻撃は2か所にランダムで檻を設置。 檻は行動制限が多く、破壊もしにくいため厄介。
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10/09/23~ 現行スレ 荒らし対策仮進行スレ http //jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/internet/11734/1311253024/ 避難所 http //jbbs.livedoor.jp/internet/11734/ 過去ログ 封鎖されたゾンビの町から脱出しようとあがくスレ 封鎖されたゾンビの町から脱出しようとあがくスレ② 封鎖されたゾンビの町から脱出しようとあがくスレ③ 封鎖されたゾンビの町から脱出しようとあがくスレ④ 封鎖されたゾンビの町から脱出しようとあがくスレ⑤ +スレ紹介 日本のある町にウィルスがまかれた。 町は完全封鎖され、ゾンビ一匹逃げれない。 免疫を持った者のみゾンビにならない。 絶望感漂うゾンビの町からどう脱出する…? キャラ紹介(必須) 名前:山田 太郎(見本) 年齢:23際 職業:無職 キャラ紹介 +舞台設定 舞台説明等 北部にユインタ山地と呼ばれる山脈が連なるこの街は山地に囲まれた山間部にあり、 市外との交通手段はハイウェイ1本のみである。人口、約120,000人の街である。 事件は昼に起こり、何の説明もなく厳戒令が街全体に敷かれ、隔離された。 原因は不明だが、死者が蘇り人を食らうようになった。 一般の人々が異変に気付いた時には絶望的な状態で、外部との連絡も遮断されてしまっていた。 南の海から船で脱出も可能ではあるが、船の数が少ないのと船のキーがまず見つからないだろう。 空からの脱出も可能だが、ヘリコプターや航空機を用意するのは安易ではないだろう。 生存者はあらゆる方法を駆使して、仲間と協力し死の街から脱出せよ。 キャラクターテンプレ 天照 拓海 伊野仁 空条修一 西郷 貴文(イ・ヨンファ) 咲 白川佳輪 城井 善斗 成木 亮二 本郷 猛 真野 士郎 村田 伸治 模部荷整 柳 董魔 ランケ・セフチェンコ L.A/E.S NPC 佐山 弘 品川 良二
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宇宙線の影響か、はたまた地獄が死者であふれ返ったのか・・・。 地球上に「奴ら」が現れ始めて既に3ヶ月が経とうとしていた。地上は悲惨な状況の ようだ。俺達のいるシェルターの屋外カメラには腐乱して徘徊する元住民達の姿が 映し出されている。まともな奴はもう誰一人いないようだ。オレ達はここを出るつもり はない。食料も十分にある。所詮奴らは屍骸にしか過ぎない。あと1年もすれば腐敗が 進んで歩き回ることすらできなくなる筈だ。オレ達はその時をじっくりと気長に待つ つもりでいた。 しかし、事はそううまく運ばない。咲っぺが高熱を出して倒れた。 ガモウ君に聞くと逃走の際に追ったケガから破傷風に感染した疑いがあるとのことだ。 オレと大友と西さんの3人は町の地図から病院を探し出し、そこへ向かう事となった。 目的地に向かうにはシェルターの換気ダクトからホームセンターの裏手に出て、駐車場 からホームセンターへ入り、そこから隣接する工場地帯、そして病院という経路が一番 安全かに思われた。出発しようとした時、ユウちゃんが三輪車をこぎながら寄って 来た。「お兄ちゃん!ユウちゃんも行く!!」「だめだ!ユウちゃんはガモウ君と咲っぺ と一緒にいるんだ!!」「いやだ!ユウちゃんも行く!」仕方がない。連れていく事に した。「高松くん、急ぎましょう!」西さんに呼ばれオレは換気ダクトに入り込んだ。 ホームセンターは静まり返っていた。どうやら元住民達はここまで入って来ていない。 隣に立っていた西さんが「わっ」と泣き始めた。色とりどりの商品、かすかに残る 日常の匂い。自分の置かれた状況を思い出し、感極まってしまった様だ。「西さん、 泣かないで」オレが慰めていると大友が怒鳴った「さあ!グズグズしてないでさっさ と立ったらどうなんだ!病人のことを考えろ!」何もそんなに怒らなくても。しかし 西さんは「ごめんなさい大友さん!私もう存分に泣いたから、もう大丈夫!」 ふと見るとユウちゃんの姿が見当たらない。「ユウちゃーん」一階を探したがいない。 突然、ゴウーンという重い機械音が響き渡った。入り口のシャッターが開放された音。 ドっと入り口から元住民達が雪崩れこんで来た。「うわー!!」オレ達3人が逃げ出そうと すると、館内放送が流れ始めた。「貴様らー!どこから入って来た!!このホームセンター にあるものは全部オレのものだ!お前らはそこでゾンビに食われてろ!!!」 関谷の声だった。オレ達が通っていた大和小学校の「給食のおじさん」。 「お前らと一緒に来たガキはオレが預かってるぞ!!こいつはオレがペットに するんだ!わかったらとっとと出てけー!!」 とりあえず2階のスタッフ・ルームに逃げ込んだオレ達は次に取る行動について 話し合った。「ユウちゃんを関谷から取り返しに行こう!」オレがそう言うと 大友が怒りだした。「バカ!咲っぺはどうなるんだ!!一刻の猶予もないんだぞ!」 確かにそうだった。倒れてからもうかなりの日時が経っている。一刻も早くペニシリン を入手しなければ。「でも、ユウちゃんを放っておけないわ!!」どうするべきか 関谷はすぐにはユウちゃんを殺さないだろう。でも・・・。「よし!じゃあオレが一人で 病院へ行ってくる!!お前らはユウちゃんを助けにいけばいいだろ!」大友はそう叫ぶと スタッフ・ルームを飛び出した。「高松!死ぬなよ!!」「お、大友・・・。お、お前も だぞ!死ぬな!」やがて大友は駆け下りる音と共に階下に消えた。 2階は日曜大工のコーナーとなっており、武器に使えそうな刃物や鈍器の類が豊富 にあった。オレは以前、映画「リーサル・ウェポン」でダニー・クローバーが使った ガスで釘を飛ばす工具がないか探したが、どうやら無い様だった。「高松さん、これは どうかしら?」西さんが手に持っていたのは滑車だった。チェーンの先に拳くらいの 大きさの滑車が付いてる。「うん、これいい」いくつか武器を持つと、館内見取り図で 放送室がありそうな場所を探した。「多分、ここ」西さんが指を指したのは5階の一角。 彼女はたまに不思議な直感が働く時がある。「よし、行ってみよう」オレ達は階段を 登り5階へと向かった。 5階はガーデニング用品が陳列されていた。中央に噴水があり、濁った水を吐き出してる。 少しの間手入れしないとこんなになってしまうものか。いや、よく考えれば浄水場だってもう 稼動していないわけだ。足音を殺して、問題の部屋に近づいた。そこには「放送室」と 書かれている。中から話し声が聴こえる。「いるね」小声で確認し合う。ドアは一つしかない。 オレ達は強行突入することにした。ドーン!! 部屋に押し入ると、そこには誰もいなかった。ただ、TVがついていて、何かの 放送をしていた。「あ!!TVがやってる!!」西さんが走り寄っていった。 画面には「緊急放送準備中」というテロップがでており、スタジオの中を 忙しそうに走り回っている人々が映しだされている。「あ、人よ!人よ!」 西さんは興奮のあまりTVを掴んで揺らしだした。「西さんやめろ!TVが壊れる!」 プツンッという音と共にTVは消えた。「あー!ほら消えちゃったじゃないか!」 「わーっ!」西さんはまた泣き始めた。しかし、関谷とユウちゃんはどこに消えた んだろう。そういえば、さっき関谷はオレ達が侵入したことに気づいていた。 もしかして、と思い、部屋を見回すとあった。監視モニターだ。 監視モニターを次々と切り替え、館内の様子を映しだす。1、2階はすでに元住民達で 溢れ返っていた。「ユウちゃん、無事でいてくれ・・・」2階の様子をしばらく見ていると 画面に関谷が映った。「あ!関谷!」関谷はローラー付きの荷台に縛ったユウちゃんを 乗せ、鉄の棒で荷台を叩いて音を出しながら元住民達をおびき寄せてる。「あいつ! 何するつもりだ!!」オレ達は武器を手に階段を駆け下りた。 3階まで来ると、2階から上がってくる関谷の叫び声が聞こえた。「こっちだ!こっちだ! こっちにうまい餌があるぞー!」「うわーん!お兄ちゃーん!!」ユウちゃんが泣いている。 オレ達は先に3階の陳列棚の後ろに隠れ、関谷が来るのを待った。「よーし!いいぞいいぞ! お前ら全員こっちに来い!」関谷は3階まで来ると、ユウちゃんを引っ張って、一気に奥の 出入り口のところまで移動した。「ここだー!餌はここにあるぞー!!全員入ってこい」 オレは関谷が何をしようとしているのか、ようやくわかった。奴はユウちゃんを囮にして、 1度招き入れた元住民達を3階におびき寄せ、封鎖して閉じ込めようとしてるのだ。 奴がここを封鎖してしまったら、お終いだ。「よし!西さん戦おう!」「うん!」 オレ達は関谷めがけて飛び出した。「わ!何だお前らは!」関谷は包丁を振り上げたが 西さんが選んでくれた武器が効力を発揮した。奴の間合いに入る前にオレの振った滑車 が奴の頭を割った。「ぐわー!!」 関谷は頭をおさえて倒れこんだ。「よし、西さんユウちゃんの縄をほどいて やってくれ!」ユウちゃんを自由にすると、オレ達は関谷をおいて奥の出口に 向かった。「待って!」西さんがシャッターのボタンを押した。後ろを見ると、 元住民達がちょうど3階に入りきったところだった。「閉じ込めてやりましょう!」 ゴーン!という音と共にシャッターが閉じた。オレ達は出口から出て、外にあった ボタンを押した。ゴゴゴゴ。閉じゆくシャッター。倒れている関谷が叫んだ。 「やめてくれー!閉じ込めないでくれ!お願いします!助けて!!」関谷に元住民達が 襲い掛かるところが見えた。ゴーン!!シャッターが閉じ、向こう側から関谷の 断末魔の悲鳴が聞こえた。西さんはユウちゃんの耳をふさいでいる。 ホームセンターを出て工場地帯に向かうと、向こうから人が来る。「あ!大友さんよ!」 遠くだったが、確かに大友だ。手に何か持っている。「ホントだ!大友だ!薬を持っている ようだぞ!おーい!」オレ達は嬉々として駆け寄った。 確かに大友だった。しかし、もはや大友ではない様だった。首が付け根のところで 取れかけている。「大友・・・」フラフラと歩き、こっちに寄ってくる。オレ達を餌だと 思っているようだ。「大友さん・・・」西さんがペタンと座りこんでしまった。 大友の手にはしっかりと薬が握られている。「一緒に行けば良かった・・・。ごめん!」 オレは滑車を大友の顔面に叩きつけた。大友の首が取れ、道を転がった。 シェルターに戻り、薬を投与すると咲っぺは数日の内に回復した。 そしてまた、奴らがいなくなるのを待ちつづける日々が始まった。 しかし思ったよりも早くその日は来た。「奴ら」に天敵が現れたのだ。 ゴキブリ。しかもとびきり巨大な。数日間の内にゴキブリ達は「奴ら」を 食い尽くしてしまった。元住民はもういない。でも、オレ達はシェルター を出られない。しかも今回はいつまで経っても出られそうにない。 オレ達はこれからどうなるのだろう。
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ゾンビ映画を語ろう!!@wikiへようこそ 編集出来る方、編集しまくってください。
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どうもクラン隊長のGod-War0627です はじめてのウィキなのでいろいろよろ 本題に入りますこのたび新しくクランチームDERTをつくりました入隊希望がある方はぜひww
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モンスター/ゾンビ 食屍鬼/Ghoul (L.Umber z; ) === Num 418 Lev 26 Rar 1 Spd +0 Hp 15d9 Ac 30 Exp 95 この腐敗した凶々しい者の体からは腐肉の塊がしたたり落ちている。完全な人間の形をしているわけではないが、限りなく人間に良く似ている場合もある。 前かがみの姿勢で2本足で歩き、何処となく犬に似ている。皮膚はゴムのような感じでカビがこびりついており、耳はぴんと立っている。 半分に割れた蹄と、穴を掘るのに使う鱗のある鉤爪を持つ。夜行性で、人間のたくさん住む場所の近くにおり、腐肉を好んで食らう。 泣くように、或いはとてつもない早口で話す。 それは通常地下 26 階で出現し、普通の速さで動いている。 この混沌の勢力に属するアンデッドを倒すことは 1 レベルのキャラクタにとって 約823.33 ポイントの経験となる。 それは通常集団で現れる。 それは魔法を使うことができ、恐怖、麻痺の呪文を唱えることがある(確率 1/9)。 それはドアを開け、ドアを打ち破ることができる。 それは赤外線では感知できない。 それには明るい光や破邪でダメージを与えられる。 それは冷気と毒と地獄の耐性を持っている。 それは経験を積むと、食屍鬼の王に進化する。 それは混乱しないし、眠らされない。 それは侵入者をしばらくは見ており、 300 フィート先から侵入者に気付くことがある。 それは一つのアイテムや財宝を持っていることがある。 それは 1d4 のダメージでひっかいて病気にし、 1d4 のダメージでひっかいて病気にし、 1d5 のダメージで噛んで麻痺させる。 雑感 名前
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ドクター・アイとゾンビ化ウィルス ◆QkyDCV.pEw 灰原哀の肩を借りる形で、引狭霧雄は病院を目指す。 哀はキリオの隣を歩きながら、時折その額に手を当てている。 『熱がヒドイ……ていうか、この熱でよくもまあ歩けるものねこの子』 キリオは光覇明宗の法力僧、それも小学生にしか見えぬこの年で上から数えた方が早い程の実力者である。体力も何もかもが、常人の域を軽く逸脱している。 なので高熱を発する今の状況の中で、キリオはこんな事を言い出した。 「少し、慣れて来た。症状の進行を考えると、急いだ方がいいみたいだねコレ」 キリオが曲げていた背筋を伸ばすと、哀は驚いた顔でその額に手を伸ばす。熱い。ものっそい熱い。この温度だと常人ならば間違いなく意識が混濁してるはず。 「……平気、なの?」 「鍛えてるからね、よいしょっと」 そう言うと、キリオは哀をお姫様風にだっこする。 「ちょっ! ちょっと!」 「急ぐからね。それー!」 哀の抗議を他所にキリオは走り出す。哀は恥ずかしさのあまり本気で逆らおうとしたのだが、哀の肌に触れるキリオの腕が、尋常ではなく熱を持っている事に気付き抵抗をぐっと堪える。 『熱はある? なのにこの動きって……いや、動き云々抜きで、早すぎない? こんな急いだらすぐにバテるでしょ』 バテなかった。キリオは地図の病院まで全く減速する事なく走りきり、病院の前に着くと哀を丁寧に下ろす。 「解熱用の薬草とかそういうのはわかるんだけど、薬は全然わかんないんだ。君はそういうのわかる?」 驚くやら呆気にとられるやらな哀であったが、ここからは哀の出番であるので気を取り直す。 「え、ええ。とりあえず、そこの長椅子に横になってて。使える器具確認してくるわ」 「うん、よろしくね」 まずは、と哀は点滴と車椅子を持ってきて、キリオをこれに乗せ点滴を付けた上で内科の診察室を勝手に占領する。 そこからは、キリオには一体何をしてるのか良くわからない事が延々と続いた。 注射器で血液を採りながら、哀は言った。 「熱、我慢出来そう? キツイんなら薬局から解熱剤取ってくるけど、熱って体の抗体が菌に抵抗してる証だから、出来るならそのままにした方がいいのよ」 額にだけひんやりとした湿布のようなものを貼ってあるキリオは、じゃあいいや、と気楽に言う。 黙々と作業を続ける哀に、キリオは暇であるのか話を振ってみる。 「薬って、僕が知ってるような薬草より効くものなの?」 「薬草から病状に効果がある要素だけを抜き取ったものが薬よ。どっちが効くと思う?」 「……ああ、うん、なるほど」 「その手の民間療法の全てを否定するつもりはないけど……本当にキツイんなら素直に病院いくのを勧めるわ。医者の診察を受けて、相応しい薬を処方してもらうのが一番よ」 「薬って、普通に売ってるのじゃダメなの?」 「医者が許可出さないと、出せない薬って多いのよ」 へー、と感心しながらも、じゃあ医者の薬と魔術とどっちが良く治るんだろー、とか考えているキリオである。 そうこうしている間に、午前六時の定時放送が始まる。 放送は病院内でも流れるようになっており、それを確認した哀は特にこれといった反応を見せない。キリオは紅煉の名に少し驚いたぐらいか。 放送内容は、少なくともこの二人にとってはそれほど致命的なものでもなかった。 安室透が死んだという放送に、哀が警戒心を深めた程度か。 放送を聴き終えた後、キリオはベッドに横になったままでぼそりと呟く。 「ちょうど、いいかな。多分、君なら話を理解してもらえると思うし」 作業に集中していたせいで、最初の数語を聞き逃した哀はキリオに背を向けたまま、首だけで振り向く。 「何?」 「少し、僕の話をしようと思ってね。えっと、とても怪しい内容なんだけど、聞くだけでも聞いてもらえないかな」 「……作業は止めないわよ、急ぎなんだから」 「うん、ありがとう。僕はね、元だけど、光覇明宗の一員だったんだ」 「そう」 「へえ、驚かないんだ」 「ついでに言うと、さっきの獣の槍とやらも、そのこーはめーしゅーってのと関係してるんでしょ?」 「え、もしかして君も光覇明宗の?」 「違うわよ。最初にあの場に居た僧と黒い帽子の人が言ってたでしょ『光覇明宗の中でも指導する立場に位置する貴様ら』と『獣の槍の伝承者』って。その上で獣の槍を見ただけでそれと判別出来る貴方も関係者だと思っただけよ」 「…………君、本当に凄いね」 「大した話じゃないわ。それより続き」 「うん。名簿にある『紅煉』『斗和子』の二人は、この光覇明宗が敵にしている白面の者の使いなんだ」 「ふーん、確か紅煉ってのは死んだって言ってたわね。じゃあ、連中見事目論見果たして万々歳って話?」 「ううん。だって獣の槍と潮にーちゃん、そしてとらは、光覇明宗の対白面の切り札なんだ。秋葉流も光覇明宗の大事な戦力だしね。それを、一緒にこんな所に連れて来る理由がわからないよ。それにそもそも斗和子は、とっくに死んでるはずなんだ」 「そう……悪いけど何が言いたいのか話が見えないわ」 「あはは、僕もそんなに話をまとめるの上手い訳じゃないから、ごめんね。光覇明宗は確かに厳しい修行を課すけど人の命を弄ぶような真似をすれば、異端扱いされて放逐される。あの四人は、僕はあくまで光覇明宗の主流からは外れた所で活動してると思ってる。そして僕の知る限り、光覇明宗の僧をすら騙せるようなのは、さっき言った白面の者ぐらいしか知らない」 哀は手際良く太郎丸の遺体からも採血を終える。 「それが貴方の見解ってわけね」 「そう。あくまで僕のね。君は君で考えがあるだろうから、僕からそれをどうこうは言わないよ。もし、聞きたい事があるんなら聞いてね。申し訳ないんだけど、僕、ちょっと今上手く頭が回らなくて、自分で考えるの難しいんだ」 それはあれだけの発熱をほっておいているんだから当たり前だろう、と哀は思った。 「……ねえ、やっぱり少し休んだ方がいいわ、貴方。解熱剤と睡眠剤持って来るから、しばらく寝てなさい」 「うん。でも、どっちもいいよ。寝るだけならすぐにそう出来るから」 そう言うとキリオは目を瞑り、規則正しい呼吸音だけが室内に聞こえてくる。 哀が振り向いて確認すると、確かにキリオは睡眠状態下にあった。寝ると宣言してからものの一分も経っていないというのに。 一体どんな訓練を積めばこのような真似が出来るようになるのか。それもまだ幼い少年が。 もっと聞きたい事はあるのだが、哀は病人相手に無理強いする気にはなれず。 今は熱の原因の究明と症状の改善に努めるべく、作業に集中するのであった。 現在灰原哀は、キリオを連れ病院の研究棟に居た。 キリオの症状から病気の特定が出来ず、犬から感染した何か、と予想してみたもののそこから先に話が進まない。 なので寝ているキリオを置いて病院内を探ってみた所、この病院、下手な大学病院よりも研究設備が揃っている事がわかる。 哀がぱっと見ただけでも、東大の医化研と身紛うばかりの高価な設備が揃っていた。 これは黒の組織に居た頃使っていた研究設備と遜色無いもので、こんな施設を、こんな場所に建てる意味がまるでわからない。 電気は来ているので、各種システムも問題なく起動する。ちなみにストレッチャーに乗せたキリオは検査室へと放り込んである。 機械がキリオの体を調べている間に、哀は端末を用いて感染症やらのデータ症例を引っ張り出す。 そして出て来たデータを精査していく内に、哀はその奇妙さに気付いていった。 『なによ、これ。こんな病気、私知らないわよ』 哀も聞いた事のないような病気やウィルスが、幾つかではあるがデータに残されていた。また、逆に哀にとっては当たり前のデータが存在しなかったりもする。 ほとんどのもので哀の記憶とデータが一致するだけに、この差異が妙に気になる。 そんな哀も知らない病気のデータの一つにキリオの症状と良く似たものがあった。 ウィルスの形状も写真付きで載っており、哀は即座にキリオの血液を調べる。 が、見つからなかった。この病気が進行した時の症状は常軌を逸しており、哀はほっと胸をなでおろしたものだ。 発症までの時間がかなりズレていたので、確率は半々ぐらいかとは思っていたのだが。 ただ、確認はしなければならない。キリオの血液から、発熱が伴うようなウィルスは検出されなかったのだから。 検査室に向かうと、検査を終えたキリオはその姿勢のまま暢気に寝息を立てていた。 現在キリオの熱は三十八度を超えているはずだというのに、当人は平然としたものなのだから、一体どういう体力をしているというのか。 再び採血し、哀はこれを確認した。 「…………勘弁して」 天を仰ぐ。 先程調べた病気。患者は知能が低下し、全身が腐敗していくという死に至る病である。 いや、各種の患者に起こる症例を見るに、これは、まるで映画に出て来るゾンビにでもなったかのような有様と成り果てるものであった。 その病気を引き起こすウィルスと同じものが、キリオの血液から検出されたのだ。 脳内で一しきり神様を罵った後、哀は端末を叩きこの病気の治療方法を探す。 現状、製品化されている薬は無し。 なら研究は何処でどれだけなされているかを調べる。 一箇所のみ、該当があった。これほど特異なウィルスがたった一箇所のみというのは、幾らなんでもおかしい。 いや、症状から考えるに、秘匿しているせいか、とも思うが、ならばこの病院ではあっさりと検索できるのがおかしい。 こんな時、江戸川コナンが側に居てくれたなら即座に適切な推測を立ててくれるものだが、哀一人ではどうにも、情報が少ないのと出来事が突飛なのとで判断がつかない。 もっともその江戸川コナンは今、より突飛すぎる出来事に直面し対応に追われているのだが、まあそれはそれである。 哀は治療薬を探す作業をさておき、まずは、と薬局に向かって走る。 データにあった、対症療法に用いても問題の無い解熱剤と睡眠薬を取って来ると、キリオが寝ている検査室へと。 中では、キリオが熱にうなされ始めていた。 当ってくれても全く嬉しくない予想が当ってしまった事に舌打ちしながら、哀は解熱剤をキリオに打ってやる。 味も素っ気もない固形栄養食と、飲料、それに飲み薬。これらを熱で目を覚ましたキリオに渡し、用法用量を指示する。 ついでに点滴を新しいのに替え、キリオを励ますように声をかける。 「何の病気かは特定出来たわ。後は治療法を探すだけ。だから、踏ん張りなさい」 「……うん、わかった。がんばるっ……」 「解熱剤を打ったから楽になるはずよ。睡眠薬も置いておくから、飲んで休んでおきなさい」 こくりと頷くキリオを置いて、哀は研究室へと戻っていった。 ぐしゅぐしゅ、といった音が後ろから聞こえて来る。 三日月・オーガスは、いい加減鬱陶しさに我慢が出来なくなり、眉根を寄せながら後ろを振り返る。 三日月の後方、少し間を空けた場所を歩いてついてくるのは佐倉慈である。 両手を顔にあて、両目をそれぞれこすりながら、ひっくひっくとしゃくりあげつつ、歩いている。 可愛らしい容貌は最早見る影もなく、何度もこすったせいで鼻と目の周りが赤く腫れてしまっている。 つい先程、放送があった。そこで、彼女が守らなければと心に決めていた三人の内二人の名前が読み上げられたのだ。 慈は呆然とした顔でその場に内股座りにしゃがみこみ、しばらくすると顔を両手で覆い押し殺した声で泣き出した。 三日月はというと、知ってる人間の名前が全く呼ばれなかったので特に感傷は無かったのだが、もしオルガの名が呼ばれていたら冷静ではいられなかっただろう、と思うと慈の様子にも少しは理解を示そうという気になれた。 ただ、あんまりにその時間が長いもので、少し強い口調で移動を促した所、慈は泣きながら後をついて来たわけだ。 さしもの三日月も、こうまで弱りきった人間に、うるさいだの泣きやめだの置いてくぞだのと乱暴な言葉はぶつけにくい。オルガにはやったが。 何かを言いかけて、口を紡ぐと再び前を向いて歩き出す。 他の人の泣き顔はどうだったか、と考えると、三日月の頭に出てきたのはクーデリアとアトラのそれだ。 何故その二人なんだろう、と一瞬自分でその理由がわからなかった三日月だったが、ああ、と三者の共通点、三人共が女であるという事に遅れて気付く。 だが、このくくりをすぐに放棄する三日月。流石にクーデリアもアトラも、ここまではヒドクないだろうと。 でも多分、三日月はソレを見ていないが、ビスケットを失った時のクッキーとクラッカもこうだったんだろう、とも思えた。 年齢的に、慈はクーデリアと同じぐらい(実際は五才以上めぐねえが年上)と三日月には思われたので、彼女ぐらいしっかりして欲しい、と思う部分も無いではないが、それでも慈は最低限、残った一人の為に進まなければならない事は自覚しているようだし、ならば大目に見るかという事だ。 三日月は慈から教えてもらった地図上にある病院を目指していた。 もし怪我した人間が居たならばここを目指すだろう、といった予測のもと、そういった怪我人を狙う奴が病院で待ち伏せしている、と三日月は考えていた。 オルガとの合流が出来るかどうかは完全に運だ。なら、出来るだけ人を殺して回るような奴を殺しておけば、オルガが殺される可能性も低くなるだろう。 ただ、現状そんな道行きに、慈を連れて行くのは彼女にとって自殺行為にしかならないだろう。 背後からは湿っぽい泣き声が絶えず続いている。 『病院ついて誰も居なかったらそこに置いていこう』 三日月はかなり真剣な決意を胸に進む。病院は、もうすぐそこであった。 【B-4病院/朝】 【灰原哀@名探偵コナン】 [状態]:健康、強い警戒心 [装備]:なし [道具]:支給品一式、サイレンサー付きベレッタM92(12+1)@名探偵コナン、不明支給品1~2 太郎丸の射殺死体@がっこうぐらし! [思考・行動] 基本方針: 1:病院でキリオの治療を行う。 2:あの時助けてくれた黒尽くめの男の名前が知りたい。 ※現時点で判明している警戒対象:『ジン』(知っているな名前の中で一番)、『ハク』(見知らぬ名前の中で一番)、『引狭霧雄』 【引狭霧雄@うしおととら】 [状態]:ゾンビ化ウィルス感染中につき、全身に強い発熱と患部の腕に激しい痛み [装備]: [道具]:支給品一式 [思考・行動] 基本方針:蟲毒の儀の打破。 1:治療を哀に任せる。 2:なんで声が似ていると思ったんだろう。 ※過去から現代に戻ってきたところより参戦。 【B-4病院前/朝】 【佐倉慈@がっこうぐらし!】 [状態]:健康?、ゾンビ化10% [装備]:ミカヅチの仮面@うたわれるもの 偽りの仮面、H&K P7(8/8)+予備弾倉@名探偵コナン、クレマンティーネのスティレット@オーバーロード [道具]:支給品一式 [思考・行動] 基本方針:学園生活部の3人を生かす。 1:恵飛須沢胡桃に危険を及ぼす可能性が少しでもある者を殺して最期に意識がなくなる前に死ぬ。 2:恵飛須沢胡桃に危険を及ぼさない人物がいたら彼女の事を託す。 3:三日月にくっついて回り、危ない人を殺す。 ※『かれら』に噛まれた直後からの参戦。 ※ゾンビ化は6時間で10%進行する。 【三日月・オーガス@機動戦士ガンダム鉄血のオルフェンズ】 [状態]:健康 [装備]:血ヲ啜リ肉ヲ喰ウ@オーバーロード(赤水晶の刀身を持つ巨大な斧。紫色の微光を放つ。極めて高い攻撃力を持つが命中値は低い) [道具]:支給品一式 [思考・行動] 基本方針:オルガと鉄華団を探す 1:オルガを探す。 2:付いて来れる限り(多分もう無理っぽいけど)なら、佐倉慈の面倒はそれなりに見る。 [その他] ※煙は支給された煙玉@現実です。 ※参戦時期はビスケット死亡後~カルタ死亡前。 ※佐倉慈に名簿と地図を読んでもらいました。 ※名簿に書いてあっても、ビスケットは死んだと思っています。 時系列順で読む Back くっ殺(ガチ) Next TATARI 投下順で読む Back くっ殺(ガチ) Next TATARI 046 めぐねえ頑張る 引狭霧雄 灰原哀 039 The end of ソロモン・グランディ 三日月・オーガス 佐倉慈